予告犯 1巻
(AA) を買ってきました
過去作品の「マンホール」が個人的には好きな作品だったので、新刊が出ていましたので買って来ました。
話のほうはインターネット動画投稿サイトで犯行予告動画を投稿する謎の男・「シンブンシ」(これはSNSサイトで見た人が名付けた通称)。そしてシンブンシが予告通りに犯行が行われていく。
警視庁「サイバー犯罪対策課」はこのシンブンシの行方を調べて行き、一人の怪しい男にたどり着くが…。
ってな感じで最初の方はこのサイバー犯罪対策課の面々視点で話が進んでいきます。事件の広まり方とかが、このネット社会ならではの広まり方が書かれていて、かなりリアルな話になっています。(広まるのを助長するアフィサイト(まとめサイト)の話とか出てきますし。)つーかこれ読んでいてネット社会で(真偽なしに)情報の広まるスピードの速さって半端ないよなって改めて思いましたよ。
現状サイバー犯罪対策課では、『こいつが怪しい』程度でまだコイツがシンブンシだとは断定できていない状態。今後どう犯人に結びついていくのかって言う点は楽しみです。
後半はシンブンシ側の視点。なんというかこっちは理不尽な世の中、暗く濁った人間の心なんかがモロに出ていてなんともやるせない気分に…。自分がそんな目にあっていればそりゃ犯行予告時に自分の主張に同調してくれる人多くなってくるよね。
とはいえ、人殺しや放火、傷害をした事には事実であって・・・彼らの辿り着く先はどうなるのか。
凄く2巻が凄く気になる作品です。