岸辺露伴は動かない 2巻
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杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴が様々な取材先で聞いたり、出会ったりした尋常ならざる体験が描かれた漫画の第2巻。
今回もなんとも奇妙な体験談が描かれています。
このシリーズタイトルで「動かない」って描かれている通り露伴の身の回りで発生した事件でさえ、彼が解決していく形でなくあくまで彼に降りかかる火の粉は払うだけであり、それによってより奇妙になっている感じが出ていますねぇ。
今回は「望月家のお月見」、「月曜日 天気-雨」、「D・N・A」、「ザ・ラン」の4編が収録されており、「望月家のお月見」以外の話は露伴が実際に体験した話で、「望月家のお月見」に関しては完全に聞いた話になっています。
その「望月家のお月見」は9月8日の中秋の名月であり、その日に限っては望月家は家族全員でお月見して過ごさなければならないという決まりがあった
子どもたちは予定がありそもそもそんな話を信じていないのだが、父からデータに基づいた話をされると「ありえるかも・・・」って気がしてくる。
最初こそ子供たちはやる気なかったけど、皆で用意をしていたらだんだん楽しくなってきたようで乾杯する頃にはノリノリに!!
その後、長女が9月8日が終わらない内に動き出してしまい、そしてそんな彼女を殺そうと後をつけるスタンドらしきモノが・・・
が、彼女の場合は婚約したとこで望月家ではなくなったことで無効にされ(そんな理由で良いのか・・・)、良かったのですが
近くを走っていたバイクに乗っていた人が変わりに殺され、ヒデェって思ったり。
しかし望月家はどういう理由でこんな事になったのかはわからないけど、これはこれで怖いよなぁ。絶対そのうちこの「決まり」を忘れる時があるだろうから、下手すれば一家全滅するよね・・・
「月曜日 天気-雨」ではスマホを持った人が何故かぶつかってくる
そしてそれはだんだんひどくなり、ついには電車が駅に到着している線路に落とされてしまう。最初は誰かから攻撃をうけているのかと思ったのだが・・・
実は皆が露伴にぶつかってきてきたと思っていたのは違っていて心臓が悪いおじさんに向っていて、そしてスマホから出てくる奇妙な虫
なんとも不思議な話でした!!
「D・N・A」では由花子経由で紹介された女性・真衣。
彼女の娘である真央の身体の異変について露伴に語る
ヘブンズ・ドアーで調べてみたけど、これは「治すな」という結論に至り、露伴は本当に何もしないでその場を立ち去る
その後、由花子がヘブンズ・ドアーに書かれていた精子バンクの提供者である名前見ており真衣がその人物を探すのですが・・・その提供は新婚時に死んだ夫と思われる人物!?
この話は数ある話の中でもハッピーエンドで終わっていて、露伴が動かなかったからこそなし得た結果なんじゃなかと思いました
他の話が奇妙ばかりなんで、こういう話があってもいいよね!!
最後は「ザ・ラン」
筋肉に愛された男がドンドンとヤバイことになっていて、その彼と露伴が以前勝負した際にちょっとしたズルで勝利しており、そのリベンジマッチが始まったのですが・・・この話では露伴がマジでピンチに陥っていましたなぁ。(だからこそ最後、窓の下を覗き込む行為をせずにその場を立ち去ったんだろうけど)
それにしてもこの話では筋肉がメチャ描かれていましたなぁ。
って感じで今回も露伴が出会った(また聞いた)尋常ならざる体験が描かれており、それをスタンドで解決・・・ってことにならないので、それらの体験がより印象に残る感じになっていました!!個人的には「ザ・ラン」のその後なんかあの男がその後どうなったんだ?とかすげー気になりましたわ!!