今回はシオンが朔の日なので街に出た際に立ち寄った村でちょっとした騒ぎは起きてしまったり、偽りの勇者がシオンの前に現れて・・・と言った事情がメインで描かれています。その中でアルシェラの胸の中でシオンのいろいろな想いが溢れ出てきたり、偽りの勇者であるレビウスとの戦いで、レビウスの心情を知ってしまったったりするシオンが描かれていますが、ホントあの四人と出会えて、お互い救われているんだなぁ。っという内容な巻になっています。(ちなみに1巻であったアレには期待しないように)
今日のシオンはやけにテンションが高く、まだ暗いうちから目を覚ます。
どうやら今日は月の一度の朔の日であり、呪いが急激に弱まってエナジードレインが完全に制御可能になる日らしい。
なので普通の子供のように街を歩いて買い物や食事が出来る日。なので、シオンは食事後に早速出ていこうとするも、誰が同行するのかは決まってなかった。で、じゃんけんで決めることになってイブリスとナギが同行することに。
街に着いてナギからスフォリアテッラという食べ物を聞き、早速向かおうとするシオン。その様子はまさに年相応な姿であった。
そんなシオンの姿を見ながら呟くナギ
で、目的のスフォリアテッラを食べ、そして街を歩く。その際にナギが見つめていた木彫りの兎をシオンが日頃の感謝の気持としてプレゼントする
イブリスが街の近くにあるカフランという村で祭をしている事を知り向かうも、シオンの様子は何か変だった。
その理由が判明。どうやらこの村の住人はシオンの事を化け物扱いしており、シオンの向かって石を投げる者までいた。当然シオンがこんなことされて黙っている二人ではなく、殺る気満々だった
それをシオンが制し村を出ていく。そしてこの村でなにがあったのかが判明。
どうやら王都を追い出された後に彷徨っているときに魔物の気配を感じて気配を感じると、魔犬に襲われそうになっており、なかでも一人の女の子が喰われそうになっていた。それをシオンが殺したものの、村人は喜ぶところか化け物を見るような目でシオンを見ていた。更に助けた女の子がシオンに酔ってきたため、もだえ苦しむように倒れてしまった。直接触れたわけでもないので一時的に体力を失った程度で済んでいるとは思うけど、今日まで村には近づいていないので詳細は分からず・・・
イブリスはおかしいと口をはさむも、シオンは「僕はこれでいいんだ」と口にする・・・
帰ってきたシオン。今日の添い寝担当はアルシェラであり、いつものようにどんな自分をご所望なのかと聞いてくる
でもシオンはなにもしなくていいと言う。その後、カフラン村の件を聞いていたアルシェラがシオンに声をかけ、そしてシオンを優しく包み込み、なにもかも一人で背負いこまなくていい。もうひとりではないこと。自分たち4人はシオンを決して一人にしないと言う
そして自分たちの前まで勇者を演じなくていいことを話すと、シオンの今まで貯めに貯めていた言葉を彼女の前で発する。
それは極自然な言葉であり、いくら勇者だとしても12歳の子供なんだからこんな思いするわなぁ。
そしてアルシェラの胸で眠りについたシオンにアルシェラは世界中の人間がどれほどの悪意をシオンに向けようとも我らがそれを上回る愛で包み込むこと話すのであった。
翌朝目覚めたシオンは昨晩の事を恥ずかしがるもののその後はいつもどおりに。侵入者を検知しフェイナが様子を見てくる。戻ってきたフェイナは侵入者は小さな女の子であり、シオンへの渡すものを預かっていた
それはカフランの木彫りの像であり、その裏には彼女からの感謝の言葉が書かれていた
その女の子はあの時魔犬から救った女の子であり、そして生きていた事を知ったシオンは涙を流すのであった。
シオンはレビウスとの出会った時の事を夢見ていた(シオンの剣の師匠がレビウス)。そしてそれは神童が誕生した瞬間でもあった
なんでそんな夢をみたのかと言うと、ちょうど今日そのレビウスが聖剣を回収に来る日であった。その前にフェイナ達の様子がなにかおかしく、避けられている気がするシオン
なにかを必死にごまかして隠そうとしている感があった。
その後、レビウスと再会し穏やかな会話の後に回収する聖剣メルトールをレビウスに手渡す
が、その後レビウスが妙に不審な行動をする。自分の部下たちを眠らせ、そして聖剣メルトールを携えて奈落牢をつかってアルシェラ、フェイナ、イブリス、ナギをこことは異なる空間へ幽閉する
その事でシオンはレビウスが行おうとしている計画の真意を知る。シオンの元に聖剣を送り込み、シオンから聖剣を奪って自分のものにするってことであった。つまりはシオンを殺しに来ていた。で、ここでレビウスのシオンへの今までに散り積もった嫉妬の言葉が吐かれる
シオンはレビウスの事を実の兄のように思っていたことを口にするも、レビウスからは非常な言葉が返ってくる
そこにアルシェラが自力で奈落牢から出てこようとしており、メルトールの力で再び幽閉する。その時にシオンは今の自分には死ねない理由があることを改めて知り、勇者と対峙を選ぶ。そしてシオンは右手で聖剣のすべてを吸収し、そして体内から書き換えて顕現させることで聖剣は魔剣に変化
これによりシオンはメルトールを扱えることになった!!
その後、レビウスに一撃を加え、そして彼と話す。その後、シオンは一年前ならレビウスに殺されてもよかったけど、今の自分は化け物に成り果ててもどんなに無様でどんなに惨めでもそれでも生きていたいという意思があることを告げる。そしてレビウスを回復し、レビウスには偽りの英雄を演じ続ける地獄に戻るように伝える。それはレビウスの受けるべき罰だと。
それを聞いたレビウスはかなわないと思うのであった
で、この件は決着したのは良いのだけどメイド達がどこにも見当たらなかった。これはボイコット!?最近様子がおかしかったし、やはり自分に愛想尽きてしまったんじゃっと思いながらドアを開くと
皆がシオンの誕生日を祝ってくれためであったことが判明。とはいえシオンは自分の誕生日知ってなかった。だから四人がこの屋敷を訪れた日を誕生日にしたって事らしい。
皆に嫌われたんじゃないかと思っていたシオンにとっては驚きのサプライズであり、シオンは嬉し涙を流す
それを見た四人の反応はまあそれはもう!!(特に自分の性欲と戦うアルシェラさんはねぇ。)
で、四人に誕生日はないので今日は彼女たちの誕生日でもあるって事に確定し、家族ではないものたちがどんな家族よりも家族らしくあろうとし、世界の片隅で幸福なろうとあがきながら懸命に日々を生きる姿がそこにあったのであった!!
おまけ「フェイナのプレゼント」では記念のプレゼントをどうしようかと考えていたフェイナが自分の体で一年分のご奉仕をするっと「私がプレゼント」を決める!!
そして慌てふためくシオンに帯を引っ張るように指示する。ってそれ引っ張ったらっと後ずさるシオン。ちゃんと下着を着けているというの
かなりギリギリだよねぇ。ちなみにこれアルシェラのランジェリーなようで、透け透けのネグリジェを着たアルシェラがフェイナの元に現れる(ここがこの巻で唯一の乳首券ですね。)
そんな二人のやりとりをみて添い寝システム止めようかなぁっと思うシオンであった。
そんな感じで今巻では朔の日に街に出た後に寄った村での騒ぎから過去に何か起きたのかというのと、シオンの代わりに勇者を演じることになってしまったレビウスとの再会からの戦いの様子が描かれており、それらを経てシオンは四人と一緒に生きていきたいという想いをより強くさせた感がありますねぇ。
シオンは「しかたない」とは思っているにしても、12歳。そりゃ人として成長段階だったのにいきなりあんなことが起きたんだから、あの四人がいなかったら自分を殺してくれるモノを探して彷徨う存在になっていたんじゃないかと思うと、あの四人も救われたし、シオン自身もだいぶ救われていますよねぇ。
今巻ではシオン周りの話がメインで、エッチな展開はほぼ無かったので、次巻ではえっちな展開があるといいなぁっと思いました!!(乳首券もおまけでちらっとだけでしたし)
上杉 響士郎,望 公太 KADOKAWA 2021-02-22
上杉 響士郎,望 公太 KADOKAWA 2020-06-23
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神童勇者とメイドおねえさん の記事
●コミック版 神童勇者とメイドおねえさん 1巻 - 辺境で暮らす最強の少年とエッチなおねえさんたちのラブラブ同居生活!! -