52歳の真面目な公務員・屯田林憲三郎は交通事故に遭い、気が付いたら娘がプレイしていた乙女ゲームに登場する悪役令嬢「グレイス・オーヴェルヌ」として異世界転生(?)してしまうことに!!
乙女ゲームに詳しくない憲三郎は悪徳令嬢を演じようとするのだけど、自分よりも若いゲーム主人公のアンナ達を目の前にすると、つい親目線で誠実に接してしまい、意図せずに彼女たちの好感度を上げてしまっていく!!
憲三郎が乙女ゲームの世界の悪役令嬢・グレイスに姿をかけてから一月が経過。グレイスやアンナはビーストの卵から従者が孵る時期となる。アンナはペガサスで属性は「風」
その後、グレイスもビースト召喚の祭壇でビーストが生まれるのだけど・・・
「!?」
どういうこと!?っと困惑しているとなにかの声が聞こえ、どこともなく現れた手が小さいグレイスと憲三郎を合わせていく
これにより伝説級のレアビーストの古代龍が誕生。しかも属性は火と水を持ち合わせていた!!
ビーストの属性は1体につき1属性なはずなのに2属性!?しかも対立する属性が一つのビーストの中にあるとか!!っと驚く一同。そんな中、アンナは「さすがはグレイス様」っと関心するのであった
ここで話は憲三郎の家族側へ。
父が事故にあったと言う話を聞いた娘・日菜子は病院へ。どうやら憲三郎は頭を強く打っていたけど、外傷などは特になし。でも目覚めない。
母の方hがいろいろ手続きがあるので、家を任された日菜子が帰宅すると例のゲームが動いていた。しかも操作を受け付けない!!
で、その物語を見ていると「グレイス(憲三郎)」って文字に驚く。
その事を母に話すと超理解される。
その後二人で話を見ていくと、たしかにグレイスは憲三郎である事が分かるのであった
その後、例の従者召喚の話に至る。ここでなんと「手を貸しますか?」という選択肢が現れ、「はい」を選択すると日菜子が直接合成することになった
あの手は日菜子の手であり、憲三郎が声に反応したのも納得ですな。
で、グレイス側へ。この古代龍を通じて魔法を使ってみることになり、「火」そしていわゆるタイプチェンジして「水」を使う(その際にコマンドが表示されるけど、みんなには見えない模様)
この件でなにか心当たりあるか?っと学園長に聞かれ、グレイスは素直に話をするのであった。ここは「優雅変換」フワッとした表現になった事で良い方向へ誤解されることになる。
一方、日菜子側はではどうやらストーリーをちゃんと追って必要な時にきちんと操作しないといけないって事を知ることになるのだけど、
日菜子さん、非常に頼もしい感じ(?)であった!!(オタクの父とオタクの母の間に生まれた血統書付きのオタクだけある)
その後、グレイスは魔法模範演習への参加が決定する。本来であれば主人公であるアンナと攻略対象がお互い好感度を上げていくイベントなんだけど
どう見てもその方向へ進みそうにはなかった
魔法模範演習へ参加することになったグレイスは魔法とビーストのことをもっと知る必要があるっと図書館へ。そこでヴィルジール王子の従者であるピエールと出会い、憲三郎の経験からまたもや彼からの信頼を得ることに成功する。
その後、ヴィルジール王子にアンナに風魔法を教えて欲しいっと言う。グレイス的には2人の親密度をあげさせるための行為であり、その際に少し悪役令嬢らしく振る舞ったつもりだけど・・・
「あれッ!?」な感じになってしまうのであった
オーギュストとリシャールの二人に実際にどうるのかの手本を見せてもらうことになる。
その後、その場所で気になる生き物の骨のようなものを発見し、そこに向けてアンナが風の魔法を使ってみると
なんとモンスターだった!!
オーギュストとリシャールが二人を守り、まだ、魔法戦闘の訓練を受けていないグレイスたちは加勢するにもしても足手まといになるので撤退しようとするけど、二人はピンチに。その際にグレイスが二人の能力を引き出せる呪文を書き込むことによってビーストの新たな能力が二人に!!
こーして二人は討伐に成功し、二人の(ついでにアンナも)の好感度がさらに上昇するのであった!!
グレイスの父・レオポルドが戻り、土産を買ってくるのだけど・・・
どう考えてもグレイスのお土産には似つかわしくないものであった。でもここでグレイスが機転を利かすことでレオポルドが恥をかくことになならず、そして使用人たちの好感度が上がる!!
またレオポルドは田舎貴族の次男坊だから公爵は似合わないっと落ち込んでいたけど、そこにグレイスが現れ、立派な父親であるっと直に伝えるのであった(憲三郎より年下なので、ここでも親目線になる)
その後、魔法練習をすることになる。それを見ていた日菜子はどうにしかして憲三郎に自分たちが見ているってことを伝えられないのか?っと思っていた
そんな事考えていたら、本来のグレイスの取り巻きのモブ令嬢が現れ、グレイスにアンナの根も葉もない噂を流していた。それを聞いたグレイスは全く意に介さず
更にモブ令嬢たちは今度はアンナの方へ向かうのだけど、アンナのすごくいい子である場面を見せられて思わず泣く(日菜子も泣いていた)
その後、グレイスがその場へ現れ、禍根が残らないように自分の落ち度として場を収め、これにより皆の好感度を上げていくグレイスであった!!
そんな感じで今巻でもグレイスこと憲三郎が悪徳令嬢を演じるようにするつもりが、ついつい親目線で誠実に接してしまうために、意図せずに皆から好感度が上がっていく様子が描かれていました。(アンナの場合はもうどんな風に接しようも、彼女の中ではすべてポジティブに置き換えられて好感度が上がるだけって感じになりつつあるような・・・)
また憲三郎の意識だけがこのゲームに転移しているってことも判明し、その様子を娘の日菜子が見ている(ある時だけ介入することができる)って事も判明し、他の転生モノとはまた違った2つの視線から見れるって展開が楽しめるのがいいですねぇ。
憲三郎がこのゲームの世界に招かれた理由が52歳だけど、自分たちより若い子に素直に「教えて」っと言える人ってこともあるのでは?っと菜々子は思っているけど、実際に憲三郎のその性格ゆえに、色々といい方向に進んでいっているのもあるので、ありがち間違っていないのでは?っと思いますねぇ。
そんなグレイスですが、やはりこのゲームをクリアすることで元の世界に帰れるってことになるのか?
その辺りもきにしつつ、憲三郎さんが今度はどんな風に皆から好感度をあげていくのかを楽しみにしてます!!
悪役令嬢転生おじさん の記事
●悪役令嬢転生おじさん 1巻 - 52歳の公務員の中の人が乙女ゲームの世界でフラグを立てまくる!! -