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ミリオンジョー 3巻
(AA) (DMM) を買ってきました
超人気漫画の作者さんが死亡したのを隠し、「読者のため」とうそぶいて漫画を描き続けた男の物語、この巻にてついに完結します。
数々の困難を乗り越えてきましたが、ついに続行不可能な状態に陥ります。ですが呉井は最終回までネームを描き続けます。その行為の果てに待つものは・・・
そんな事で前巻から言われていた「真加田描いていないんじゃないか」と分かる人からは言われていたことですが、編集長の目で見ても分かる事に!!とは言われても何が原因なのかさつぱり分からない呉井。そんな所に同じ雑誌で漫画を描いている杉本が真加田のマンションに現れ、真加田に会いたいと言ってきます。
当然合わせるわけには行かないので、呉井が色々言うわけですが、ここで杉本から「真加田描いていないんじゃないか」の事を真相を知るわけですが、ここはなるほどなぁとか思いましたよ。やっぱ見ている人は注目点っていうのは違いますなぁ。
でもピンチ乗り越えても次のピンチはやってきて、次はついに編集の一人に真加田がネームを切っていないことを知られます。ここで他の編集者達の援護もあってなんとか乗り越えたのかとは思いきや、問い詰められることになってついにバラすわけですが、逆にその人のほうが呉井達がやっていた事の重大さに自分では背負いきれなく、会社を辞めてしまうのですが、この時の彼の取った行動や言いたいことも分かりますわ。
まず『普通の神経の持ち主』であればそもそも作者の死を隠して連載を続けようなんて事は思うわけないし、それにどちらかと言えばバレた時のリスクの方が高すぎるので、こんなことを平然と行っている呉井が化け物のように見えてもおかしくないわな。
で、このピンチも乗り越えて何とかなるかと思った所に決定的な問題が発生。真加田のアイデアノートの一部が紛失!!これにより不可能かと思った所に、ここでも呉井の凄さが発揮されます。
なんとシナリオはすべて彼の頭の中に入っているとか!!あんたどこまで凄いんだよ。
でもこの事件が決定打になり、計画の要のメンバーの裏切りが発生し、ついに呉井は続行不可能な状態に陥ります。そしてついにこの事が編集部の人達にも知れ渡り、
ミリオンジョー無期限休載になります・・・。
裏切った一人は熱狂的な真加田のファンって事もあったので、彼が死んだ後でも連載が続いていてもまだ彼が生前に作成していたアイデアノートがあったからまだ良かったのでしょうけど、それが無くなっても描き続けてられるという行為が、
ミリオンジョー、というかこの場合は真加田を冒涜しているように見えたんでしょうなぁ。
とはいえ呉井的には最後まで描き続けるということでひたすら描き続けるわけです。
ミリオンジョーの読者は
ミリオンジョーの完結を読む権利があるって事で・・・。
でもこうなってくるとホント「作品は誰のもの?」って問題になってきますよね。呉井にその事を話したら「桃太郎は誰のものだ?」って言う返答でしたが。この返答はなんか違うようにも思えますが
そして呉井は最終回までネームを描いてそれを編集部までもっていくのですが・・・。
しかしこの漫画内では作者が死んだ後に取った行動が色々問題だと思うのですが、未完のまま完結した漫画を作者が変わっても最後まで読みたいかどうかと言われると、個人的には読みたいとは思わないかな?
今回のような件の場合はアイデアノートがあったので、最初からそれを出版してしまえばよかったんじゃね?と思うわけで。(でもそれ読んだら逆に漫画でそのシーンを見てみたいとか思ってしまうかも。)ですが正直な所その時になって見ないと何とも言えないのですが・・・。
この漫画、個人的には色々考えさせられる漫画だったなぁと思いました。
ミリオンジョーに関する過去記事紹介
●ミリオンジョー 2巻 - 様々な危機を乗り越えれるのか? -●ミリオンジョー 1巻 - ある日突然人気少年漫画を連載中の漫画家が死亡したら・・・-
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