魔女に捧げるトリック 1巻
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天才マジシャン・針井マキト。彼は引退する
マジックショーの最終演目中に不慮の事故に見舞われ焼死したはずだったのだが、気がつくと約400年前の中世ヨーロッパ「魔女狩り」全盛期に転生していた!!
そこでは「神の奇跡」と称したインチキ
マジックで人心を欺き、謂れなき罪を着せ「魔女」達を迫害する者たちの姿が!!それに対してマキトは本物の「
マジック」で立ち向かう!!
天才マジシャンよ、本物の
マジックを魅せてみよ!!
天才マジシャンのマキトは6年前に母をなくして以降情緒が不安定になっており、その際にチョコレートを食べることでメンタルを安定させていた
彼は本気で魔法使いに会いたいと思っており、そうすれば彼の母ともう一度話せると思っていたから。
そんな彼は最後の
マジックショー行う。なんだかんだでマジシャンとしては腕も華も超一流であった。
そして最後「炎からの脱出」を行うのだけど、なぜか本物炎で焼かれてしまう(本来は安全な水蒸気を使う)
そして気がつくと周りには甲冑を着た騎士や中世ヨーロッパ風の建物があり、これはもしかして異世界転生ってやつ?っと思ったと同時に喜ぶ。そう、異世界であれは本物の魔法使いがいるはずだと!!
って後ろからびっくりした声が聞こえ振り向くと女の子がそこに。そして見た目は普通だと驚く。だけど彼女、ミアは言う
自分は魔女だと
出会った人が魔女という幸運に見舞われ、早速母と話がしたいと言うが出来ないと言われてしまう。で、彼女が魔女である理由は毒殺で幼い子供を殺してしまったから・・・らしい。
そんなやり取りをしていると脱走した彼女を捕まえにきた者たちが現れ、そして彼女は民衆の前で最終審問が行われるのだけど、その様子はまるで・・・
そしてミラに魔女であることを強要するかのような審問。群衆からは彼女が魔女に見えるような
マジックを使う
そう、ここはヨーロッパ「風」ではなく中世ヨーロッパ、そしてミラに対して行われているのはどうみても魔女狩りであった
転生したと思ったら同じ世界であることにガッカリしたマキト。さらにミアはこの状況に抗おうともせず流されるがままに魔女と言われたので死のうとしており仕方ないと思っていたけど、彼女を擁護する男の子が現れ事情を知ったマキト。かつて同じような状態だった自分を思い出し、そして彼女に救いの手を差し伸べる。
それにミラが応えたので、
マジックを用いて彼女を助け出す!!
その際にマキトの跳ねた髪のおかげで悪魔だと勘違いされ、ミラと一緒にこの場から逃げるのであった
巻いた後に自分は未来から来たこと。そして未来ではこの魔女狩りは大いなる過ちだったと言われていることを彼女に伝える
その後、マキトの母の写真が入ったペンダントを盗まれ、それが賭け品になってしまう。しかもその相手はイカサマで勝って事に気づく
ペンダントを持っていかれるわけにはいかないので一芝居うち、自分と勝負するように仕向ける。そして相手のトリックを上回るトリックで勝つ
まあもちろん相手は暴力に訴えてくるので、
マジックで対抗。
マジックなんてものを知らない相手は完全に騙されしまう。こーして無一文だったマキトは一瞬で大金と家を手に入れた。
そしてミラにタネ明かし、不可能を可能にしてみせる、それが
マジックであると話す
マキトが未来人だということを信じたミラは魔女狩りを止めたいと、マキトに力を貸してほしいことを伝え、10日後にまた魔女の処刑が行われることを告げる。
最初はもちろん断るマキトであったがチョコレート不足に陥る
これは結果的にミラが作っていたショコラートルという薬が実はカカオを使った飲み薬であり、これによりマキトは立ち直る
でも、これをもっと貰う条件として手を貸す必要があり、マキとは魔女を助ける事に。
次の魔女の公開審問があるので、その際に彼女を助けようとミラに言われる。更に今回担当の異端審問官は死者復活なる奇跡の使い手だという。
そしてリーゼの公開審問が!!
彼女は武具職人でこの時代ではすごく前衛的なデザインをした像を作成し、これが魔女の所業だと言われた模様。
そして異端審問官は死者蘇生を群衆の前で披露するのだけど、それは死者蘇生でもなんでもないすり替えだった
(刺された双子の片方は死んでいるし)
こんなマジックでもなんでもないモノを見せられ激怒したマキトは自分を悪魔だと見立て目立つように動く。こうして自分たちには勝てないと思わせる作戦にでる。そう、一世紀半には人々は「悪魔」や「魔女」から目を覚まことになるので、それまでビビり倒す事にした!!
どうやら魔女にされたものは特殊技能を持つ、その特異性ゆえに告発を受けたものが多いので、そんな魔女を集め魔女狩りを止める、魔女革命を起こすっと!!
「タネと仕掛けが分からなければマジックは魔法となる」って感じでマジックを使って無実の罪を着せられて、魔女として処刑されそうになっている少女たちを救うことになった400年前のヨーロッパに転移(?)してしまったマキトがマジックを使ってその少女たちを救う話が始まりましたが、チート能力等がある・・・ではなくマキトが今まで培ってきた「マジック」で救っていく点、今までのと違ったアプローチでイイですなぁ。確かにタネも仕掛けも分からないのであれば魔法にみえるもんなぁ。
マキトのマジックはどこまでこの中世ヨーロッパの人々を魔法だと思わせることができるのだろうか?
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