悪役令嬢転生おじさん 1巻
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屯田林憲三郎は妻子ある52歳のちょっとオタクな公務員。
かれはある日、路上の子供を救うためトラックに撥ねられる意識を失う。
気づくと彼は金髪縦ロールの公爵令嬢・グレイスの姿になっていた!!
どうやら彼は娘がプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に異世界転生したことを理解する。そしてそこに本来ゲームの主人公であるアンナが表れ、悪役令嬢としての役目を果たそうとするのだけど・・・
そんなパパみたっぷりな物語、開幕!!
グレイスが馬から落ちて頭を打ったはずみで彼女はこの世界はとある乙女ゲームの中の世界でだと認識する。
なぜそんなことが分かるのかというと、グレイスは屯田林憲三郎(52)の記憶を思い出したから。つまりはこれって異世界転生!?
それにしてもなんで自分が乙女ゲームの公爵令嬢なのか、ミスマッチにも程があるだろっと思うのであった
もちろん憲三郎の記憶だけではなく、この令嬢グレイスのこれまでの記憶ももっていた。
そしてここが乙女ゲームのような世界であるのなら、問題はグレイスはこの世界で「悪役令嬢」であること。
そんなことを考えていると、この乙女ゲームの世界の主人公であるアンナが学園に現れる。
憲三郎はなんで自分がこの乙女ゲームの世界に転生してきたのかがわからないでいたけど、こうして悪役令嬢になっている以上、その役割を果たすべきだと。そしてアンナに声をかけるのだけど、それは悪役令嬢としてではなく子を持つ親としての本音が出てしまった!!
貴族の方にこんなことを言われ、いたく感動したアンナは涙をながしてしまう。
まあ結果的にはゲームと同じく「グレイスの言葉で涙を流すアンナ」という構図となったので結果オーライ(内容的は正反対だけど)
その後、アンナを中庭で落ち着かせせようとするが、また子を持つ親としての本音が出てしまい、それに感動したアンナは更に泣いてしまう。
そこに現時点ではグレイスの婚約者であり、この国の第一王子・ヴィルジールが現れるのだけど、憲三郎は名前をド忘れしていた・・・
ここは憲三郎が30年の社会人生活で培った能力「機転」にてアンナに名前を答えさて危機を乗り切る。その後、アンナとヴィルジールの出会いが王子ルートの最初のフラグであり、フラグは立ったのでどう思ったのか聞いてみたけど・・・
なんかヴィルジールよりグレイスとのフラグが立ってません?(しかも好感度めちゃ高くなっているぽいし!!)
その後、グレイス=憲三郎はその中身がおじさんである違和感を周囲に感じさせずに過ごしていた。そう、彼もチートスキルを持っていたから!!
憲三郎の動作は上流階級の淑女にふさわしい所作へ自動的に変換される「優雅変換(エレガントチート)」があったから!!
それにしてもこの憲三郎さん、めちゃ順応力高いですなぁ。
またアンナは最初に彼女への対応がパーフェクトだったが故に、彼女を叱ったとしても好感度が上がる状態となっていた
また憲三郎の時にはその歳故に億劫だった動作がグレイスでは快適に出来ることから思わずニッコリする。(そしてそれを見たアンナのやる気が上がる)
食事をした際にも憲三郎は彼がいつもどおりに行っている作法を食堂で食事をした際にも行うのだけど、それが優雅変換で上流階級の淑女がしゃべるのだから、その影響度は計り知れないものであった!!
生徒会にアンナと共に生徒会に加入してもらいたいと言われ、そこでいわゆるアンナの「攻略対象」と出会う
ここでも憲三郎の時と同じ事を行う。更に生徒会に入ったらアンナに覚えなくてはいけないことを徹底的に教えるっと言うのを高圧的に言おうとイメージトレーニングするものの、口からはいつもの優雅変換された言葉が出るのであった
ちなみに中身が憲三郎であるがゆえに生徒会面々のカタカナの名前をいっぺんに覚えることは出来なかったりする。
魔法陣を使った魔法の実技授業では、魔法の呪文や魔法陣の命令に言葉を使うことになり、それは「かつて使われていたいたけれども今は使われていない」古代魔術文字が最適であり、憲三郎にとってはそれが「漢字」であった!!そして漢字が異世界で魔術文字として活躍することに!!
憲三郎は「通じたから良し」とすることに。ホント順応力高いなぁ。
グレイスに仕えているメイド・ジョゼットが変な噂から一番ドジな自分が売られてしまうのでは?っと危惧していたりするのだけど、彼女のそんな反応から思考を巡らせだいたい察する事ができたりするし、自分が厳しくなるのが難しいのなら徹底的に甘やかすことにしたりするのであった
この憲三郎さん、現代でもかなり出来た人だったんだろうなぁっと思いますわ!!(そしてそんな彼を失った会社の損失デカすぎじゃないだろうか?)
あとここで本来のグレイスの性質は今の「悪役令嬢」グレイスとは違うものであることを知ったりするのですが、これ仮に憲三郎が元の世界に戻れることがあったら今回の件がキッカケで本来のグレイスになることが出来るのでは?っと思ったり。
生徒会の面々を見ていた憲三郎はひとつのことに気づく。それは「髪の毛の情報量が多いこと」
それがモテの重要な要素だと感じていた。「髪でモテを強化できるのも若いうちだけだしね」っというすごく説得力が高い言葉だぜ(52歳の憲三郎さんの髪は・・・)
ヴィルジールがグレイスとアンナについて考えているときがあり、その際にグレイスはそろばんを持ち出しアンアから会計が合わないって件で、どこが間違っているのかを探し出す
(この世界はパソコンなんてモノは存在しておらず、故に憲三郎はパソコンがなかった時代に行っていた方法を使うのにそろばんは必須だった)
この件で、ヴィルジールからグレイスは数字が苦手だったのでは?っと問われ下手な嘘をつくのだけど、でもその謙虚な言動がヴィルジールのグレイス株がストップ高になるのであった
また他の生徒会の面々もグレイスの言動により次々フラグを立てていくのであった!!
アンナになにかと突っかかるってくる彼女と似たような境遇のランベール。でも要はツンデレキャラであり、そしてチョロかった
そんな感じでアンナへのフラグを立ててあげる手伝いをしていた時、ふと気づく。その役目って悪役令嬢の役目じゃないことを!!
でも今更かぁっと自覚し、出来る範囲で「悪役令嬢」をやればい良かろうっと思うグレイス=憲三郎だった
そんな感じで乙女ゲームの中の悪役令嬢として転生してしまった屯田林憲三郎(52)。「悪役令嬢」としての役目を果たそうと思ったけど、元の憲三郎の良さがグレイスにも表れてしまい、悪役令嬢からはどんどんかけ離れていく様が描かれていました。
ってか憲三郎的には生徒会面々とアンナへのフラグを立てていると思っているのだろうけど、どちらかと言うとグレイスが生徒会面々(アンナ含む)とのフラグを立てまくっていると思うんだけど!!
それと憲三郎さんの順応力が半端ないし、機転も効くしっとカッコよすぎるので、こんなの魅せられたら、周りのグレイスへの好感度上がりまくりだよねぇ。
悪役令嬢は出来る範囲でやればって割り切ったグレイス=憲三郎さんは次巻ではどんな様子を魅せてくれるのだろうか?
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