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逃げ上手の若君 1巻
(AA) (Kindle版) (DMMブックス) (楽天) を買ってきました
暗殺教室の松井優征氏の最新作。
舞台は1333年、鎌倉。幕府の後継として生きるはずだった少年・
北条時行は突然の謀反で故郷も家族も全て失う。
でも時行は、生き延びることに関しては誰よりも秀でており、そんな彼を逃がすようにっと時行の父から言われていた信濃国の神官・諏訪頼重に誘われ、少年は逃げて英雄になる道を歩み始める、そんな南北朝時代の物語となっています!!
話は南北朝時代。幕府を支配してきた北条家が衰えて来ていた。そんな中で主人公である
北条時行の紹介がされていた。彼は逃げるのと隠れるのだけが得意な子だった
時行は将来幕府を継ぐ立場にいたけど、武士の中では足利高氏という、全てを兼ね備えた武士がいたこともあり、誰も時行には期待してなかった。
時行自身も地位も名誉も別に欲しくなく、好きな鎌倉で生きていければそれでいいっと考えていた。そんな彼は信濃国の神官・諏訪頼重と出会う。
なんか後光が差しててえらくテンションが高い彼。もちろん時行は怪しい男だと思っていたのだけど、彼は神力で未来が拾えそれで時行を見る。そして十歳のときに天を揺るがす英雄となると言われる
が、まあそんな事信じるはずもなく時行は速攻逃げ出さすのであった。
その一ヶ月後、足利高氏の謀反により少年は全てを奪われることになる。
で、そこには諏訪頼重の姿があり、時行の父から逃がすように命じられていた。そして時行を信濃諏訪で匿うっと
どうやたこうなる可能性は見えていたので、万が一に備えて準備していた模用。
時行はここで死なぬば恥だと言うけど、実際にその渦中へ放り投げられると、その逃げ上手から生き長らえる。
高氏は殺すことで英雄となり、時行は生きることで英雄となる。この二人は対極の運命の英雄である。
そんな頼重によって生きる悦びにときめいた時行は頼重に責任をとってもらうと話をして
天下を取り返す鬼ごっこが始まるのであった!!
鎌倉の出口は思ったより厳重に塞がれており、監視が緩むまで脱出出来ず廃屋に隠れる時行一行。
そんな時、時行の兄・邦時が捕まって殺された話を聞く。そしてそれは時行の義理の伯父である宗繁が密告したとのこと
裏切りの連続で頭が追いつかない時行。そんな時行に頼重から兄上の仇討ちをもって時行の天下への第一歩といたしましょうと言われ
宗繁と対峙することになる。
さすがは邦時の敬語を任されただけあってかなりの強者であった。そんな彼に対して、弧次郎と亜也子は助太刀に入るも、頼重の言葉で退く。
時行は太刀筋を見切っていた。そしてそんな時行の眼を見た宗繁は、こいつに一生逃げながら命を狙われ続けたらどんな豪傑もいすれば死に追いつかれてしまうのでは!?っと思うのであった
その後、弧次郎と亜也子の再加勢もあり、宗繁の首を斬り落とす!!
その後、頼重から鬼ごっこで戦に勝つ条件を伝えられ、時行は戦うこと、必ず鎌倉に帰る事を誓うのであった
で、諏訪へ逃げ延びた時行は武芸と学問を鍛錬することになる。もちろん逃げる時行だけど、いつも穴に落ち、更に頼重が自分には神がついていること。時行が英雄たる資格を身につければ英雄と神が組むことになって何倍もの武士が味方に付くっと言われ、学ぶこと決意。その後のの反応がウザいけど・・・
まあ今の時行的には頼重を信じるほかないよねぇ。
で、足利高氏の方は後醍醐天皇から足利尊氏と名乗るように言われる。で、その尊氏だけど
なに?こいつバケモノなの?
話は再び時行側へ。時行だけの郎党を集めるって事になり、まずは弧次郎と亜也子、雫と慣れ親しみ、使いこなしてみるように言われる
そこで、皆で狩りを行い牛鬼・牡丹が出現!!
でも三人は機転を利かせて道の怪物に全く臆すことなく対処するのを見るのであった。その後に風呂を堪能する
(流石に着ているか・・・)
まあそんな感じで3人と打ち解ける時行であった。
そんな所に尊氏からの刺客である信濃守護・小笠原貞宗が頼重に接触する
そこで彼はすごい弓技を披露する。
時行は刀よりも弓技を伸ばすって方針になったこともあり、これを聞いた頼重はこの貞宗を「師」として、絶対に正体を悟られないようにして彼の弓の技術を盗む鬼ごっこ「隠れ鬼」を提案するのであった
それを時行は眼を輝かせて聞くのであった!!
そんな感じで
北条時行を主人公とした物語が始まり、彼の本能的に生に対する執着の凄さ、彼を匿う頼重の胡散臭い頼もしさ等、いい感じに面白いですねぇ。そして敵を鬼ごっこにたとえ、それ故に対峙するのも「鬼」と名付ける所も面白かったです。
頼重もそうですが、なんな人間離れしている輩が多い感じしますが(尊氏のあの眼とか)、これってあくまで比喩表現なのか?それともマジで人間から別の存在になっているのか、その辺り気になりますなぁ。ひとまずは時行は「隠れ鬼」にて貞宗から弓の技術を盗むことが出来るのだろうか?
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