上京生活録イチジョウ 1巻
(AA) (Kindle版) (DMMブックス) (楽天) を買ってきました
「トネガワ」「ハンチョウ」に次ぐカイジ
スピンオフ漫画の第3弾。
今回の主人公は一条聖也で物語は彼が東京に上京してきてからのフリーター生活模様が描かれています。後に帝愛裏カジノ店長にして、悪魔的パチンコ台「沼」を作った麒麟児である彼にも未だ燻り何者にもなれぬ青年時代の様子が描かれており、なんというかこれ読んでいるといろいろと刺さる所があって・・・
この物語に登場する一条は帝愛裏カジノ店長時代の一条ではなく、田舎から東京に上京したけど未だ燻り何者にもなれぬフリーター時代、18歳一条の話である。
13時に目覚め同居人である村上と共にパン屋と併設型のコンビニで購入したパンを食らう
その時に村上に対して一条はフリーターという今の状況に満足せずにのし上がるためには積み上げるしかないというのだけど
でも今の生活感では説得力は皆無。それを村上は薄々気づいていたけど反論はしなかった。なぜなら一条は自分で気づき、そして落ち込むから!!
長い付き合いで一条のこの性格は分かっているからここその対応であった。
で、9ヶ月前に初めて上京してきた時の話が描かれており、1K6畳のボロアパートに即決する。一条は初の拠点はここでよく。ここで拠点に積み上げて半年でもっとハイエンドのマンションへ引っ越す快進撃を進めようと考えていた
そして9ヶ月後・・・。スマホゲームに自堕落に暮らしている二人の姿が。でも村上との会話でもうすぐ一年が経とうとしていることに気づきアプリを消す。そして9ヶ月間このアプリに搾取されていたことを悔やみだすのであった(まあここの一条が言っていることは分かるけど・・・)
自己嫌悪に陥った一条は30分はこの状態であることをこれまでの経験から知っている村上は一度席を離れ、タイミングを見計らって大家さんから貰った切り餅をとろけるチーズとバターで焼いたの料理を持っていき、そして一条も普段の状態に戻るのであった。
で、未だ活路が見いだせない二人。村上がパプリカを買ってきていたのを見かけ、それは消費ではなく浪費だと怒る。で、そんな事を言った一条はすでに他を出し抜くための投資をしていたという。それは豆苗!!
豆苗一つだで食べ物の彩りもできるし、メインも張れる。その凄さを目の当たりにして二人はなにかある度に豆苗購入。
それによりなんか凄いことなるのであった。
でも豆苗のおかげで食費が浮いたのでたまには緑以外の彩りを楽しめる余裕もできたのであった。(でも水のあげすぎで軒並み根にカビが生えて豆苗株は大暴落することに・・・)
19歳になった自分に対しひとしきり卑下した後に資格習得系の本を図書室から借りるてくる一条
帰宅後、村上が誕生日を祝ってくれ、そしてなんとゲーム機まで購入してくる。一条は時間をこれで浪費したくなくて避けていたけど、それを聞いてシュンっとしてしまう村上。そんな村上を見て流石に気まずいくなり時間制限を設けてのゲーム生活が始まる
でもこれよほど意思が強くないと時間を守ることなんて出来るはずもなくハマってズルズルと・・・
一条のバイト先で同じく上京して者だけど全てを捨ててきた一条とは違って何一つ捨てずにもってきた大阪出身の美沢という男が嫌いであった
その件を村上と話をしてガツンと言ったほうが良いと言われて実際にガツンと言う一条
すると彼は実際繊細であることが判明。これは一条もLINEの返信に困ったりするのであった・・・。
自転車を購入した一条と村上は色々と動きまくる
そして大山から東京タワーを目指す。
そこで初めて東京に出てきたことを実感する二人であった
村上がバイト先の人からハムスターを貰ってくる(名をモモ太)。それで村上は自分以外ことで生き甲斐の落とし所に落ちようとしていたのを忠告する。
そんなタイミングで一条はこの日々の繰り返しに疑問を持ち始めていたけど、
走っているモモ太から、それでも走り続けなければ絶対に何も変わらないことを知ることになる。
で、ある日モモ太が脱走した時には少し爽快な気分になるのであった
その後、モモ太の脱走劇からモモ太用3段クレーン特製滑り台が完成する。
それは後の「沼」の3段クレーンになっていくことになるのか!!
って感じのフリーター時代の一条の話が描かれており、彼の生活模様はなんというか、どこか昔の自分を見ているような感があってなんとも歯がゆい感じがしました。(そして自転車で結構走って東京は思ったより狭いと思うのは分かるなぁっと思ったり)
でも、この生活の中で後に「沼」の重要な部分が生み出されていくっていうのは、それはそれでこのフリーター時代も捨てたもんじゃないってことになるのかと思います。
そんな一条と村上の生活は今後どうなっていく感じになって、どこで帝愛と繋がるようになるのか、その点は楽しみです!!
三好 智樹, 瀬戸 義明, 福本 伸行, 萩原 天晴 講談社 2021-07-20
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